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住民活動部(案)その1

思い切った「発言」と「行動」が時代を変える...
美幌は変わります!!

住民活動部(仮称)設置について
(2004.04.01作)

美幌町では、各種の住民活動が比較的活であることは『間違いない!』
それは美幌町の「人的資産」そして「可能性」として、大いに評価されるべきことと思われる

しかし、それらの活動は、必ずしも「有機的かつ補完的」に、お互いを助け合い、協力し合っているかと言えば、必ずしもそうとは言えないと私は考える

それらの活動を、もっと「横方向(他の団体など)および縦方向(年齢的な広が)」へと拡がりを持ちながら、『住民参加型の地方自治体』の方向性を明確にし、そして今後、町民が「自分たちがやれることは、自分たちでやる!」という意識を持ってもらうために、上記の「部」を作るのも一案と考える

そして現在、役場は「住民サービス」として提供しているものの中で、それが必ずしも役場が提供しなければならないものなのか?を、みんなで考える「きっかけ」および「システム」を創ることによって、それらを町民に「住民委託」を行える方向性を見いだすことが出来れば、「役場職員の他の業務への配置換え、または本来のやらなければならない業務への集中」、ひいては『歳出の軽減』が行えると考える

この前、お話ししたとき、「システムの問題ではない」と言われましたが、現在の行政システム(組織体系)は、「サービスの提供者=行政、サービスの享受者=住民」という図式でレイアウトされたものであり、現行のシステムでは、その図式を乗り越えることはできないと、私は考える

つまり、住民からの声は「クレーム(要望を含む)として受け取る」ということにならざるを得ない

また、それを克服するために、各部署に各種の審議会や委員会などの「ご意見番」を作っても、それは「意見を言う、原案を作る」ものであり、一緒に!「サービス」そのものを創造するシステムではない
また○○実行委員会というものもまた、まだまだ未完成だと思うし、担当の各部署割りにも疑問が残る(ただし、私が関わったものに限って言うと…)
そして、いまの「美幌町議会」も、その機能を必ずしも果たしてはいないと思う(とても歯がゆい)
しかし、最終的な「シロ・クロつける(From ゼブラーマン)」のは、町議会であるべきであり、そこは、もう少し長~い目で見て、成熟してくれるのを待つしかないと考える

町長は、現在の行政システムの修正で対応可能と考えておられるが、イチから積み上げる、あるいは考える「原点」に戻ってシステムを考えてみたとき、『自治体』は本来「自ら治める」ごとである
そのシステムを提供する「サービスそのもの」は、必ずしも行政側だけで提供されるものではない

あくまでも「行政組織は、住民の替わりに!住民が必要とするサービスの提供業務に特化し、細分化されたもの」と考えることができる

話しが外れるようですが、この「平成の大合併」で何が求められているのか、何を目的としてやらなければならないかというと、私は「住民参加の自治の再構築」であると考えます

現行の行政システムは、その業務の専門化と特化が進み過ぎたため、あまりにも「住民と行政との間にミゾ」を大きくさせてしまったと考える

そして、その一つの方法として、「住民活動部」という、現在の行政組織と住民の間を埋める部署を作り、スタッフ(行政側)とメンバー(住民)が一緒に考え、活動する、つまりサービスを一緒に創造することによって、それを克服することも「有り」と考える

それこそ、いますぐ!は無理な話しなので、この16年度中に「青写真」を行政側だけで考えるのではなく、みんなで!作り、それを「17年度にスタート」するというような流れを作ることを「提案」したい

私が考える上記の「活動の拡がり」が出来ない要因として、3つほど挙げると、

1 活動の主体を取っている団体およびその構成員が、2万4千人の人口の中での「自分たちの活動の位置づけ」のイメージが出来ていない

2 その活動を行っている関係者の「個人的資質」による、ある面、小さく固まることに意義を持ってしまっている
つまり、いまやっていることに、極端な話し「自己満足」してしまっていることによって、新しい人の新規加入や、外部の人間の意見を取り込むことを避けている(心理的な側面)
また、システムとして、引退を含めた「その組織への個人の関わり方」の段階的な『役割分担』が見えていないため、組織そのものが硬直化してしまっている(その組織体が「個人の資質や能力」に寄り掛かり過ぎている点も要因の一つ)

3 各種の住民活動はそれぞれに「役場に担当窓口」を持っており、いきおい、その、いわゆる「縦割り」の組織体系から抜け出せないでいる
また、その団体の持つ「役場への依存性」のゆえに、いろいろな『情報』が横方向へ広がらないため、それぞれの単体が対象としている「対象者や活動内容」が同じだとしても、別々の団体で同じような活動が行われている

実際問題として、それぞれの活動には「それが実施されるにいたった経過および、それぞれの活動独自の趣旨がある」など、それぞれに色々な歴史があり、また、それに関わる人間の思い入れ、それこそ、みんなで!一生懸命に活動を行ってきたわけである
また、同時に「箱もの」を作り、それらを利用した新規の活動として、それぞれが生まれてきたという側面もある

そして、今まで行われてきた組織体の運営の仕方としては、「それぞれの活動に関わる各種の団体の代表者の出席」とか「機械的に、各所属組織から1名の出席」というやり方が「やらされている」という意識を醸し出させ、その活動が本来持っていた「主体性」を阻害し、また「同じ案件」を複数の団体で取り扱うことにより、「役員がやっていると、会合が多くてね…」と言いながら、そこに集まっているメンツは同じようなものになっているといわざるを得ない

いわゆる「時間の無駄」「個人の精神的負担」が多かったと言えるだろう

私が考える、それらの問題が起きる「根本的な理由」は、それらの活動を下支えするはずの「役場の窓口」が個々の事業(予算を含めた)ごとに細分化されており、かつ、役場内の情報交換および調整が出来なかったことにあると考える
それは、いわゆる「箱もの行政」の負の遺産、つまり「始めに箱もの、補助金有りき」で、全体のバランスを見ないまま、「箱もの」を作るごとに『接ぎ木』的に新しい事業なり活動を追及してきたことによるものと考える

この際、それらの『住民主体の活動』を「住民活動」あるいは「地域活動」という枠組みで括ることによって、もう一度『その活動の対象者や事業内容』を洗い直して、その趣旨をイチから積み上げて、分散している活動体の統合や再編成、そして、それに即したマンパワーの集中を行い、より柔軟な「地域活動」が行えるようにするべきと考える

そのためには「住民活動部」の設置ではないかと考える

方向性としては、大きく分けて「施設管理的な業務」および「専門性を持つ業務」は、いままで通りそれぞれの担当部署で行い、それらのシステムを利用した「住民主体の活動」は、担当窓口の一本化を行い、そこで全体のバランス調整をしながら、実施していく

そして改めて、一本化された担当窓口を「事務局」として、住民参加を行い、みんなで!それぞれの事業の趣旨などから、利用施設の設置や事業内容の検討などを行い、再構築することにすれば、色々な「無駄」を軽減させることが出来ると思われる
また、より町民の意見が反映したもの、かつ、その他の行政活動への住民の理解も深めてもらうことが出来ると思われる

私が前にも言っていたように、美幌規模の自治体であれば「マンパワーの不足(小さすぎない)」あるいは「顔の見えない行政体(大きすぎない)」ではなく、「スムーズな情報交換」と「役割分担」が上手く出来れば、適当な距離感の中で良い街づくり(目指せ「Only One!」)が出来ると思われる

1万人程度の町では、一人が果たす役割分担の量が多すぎて個々人が潰れてしまうし、10万人以上の市であれば、サービス提供者と享受者の距離が遠すぎて「やり甲斐がない」ということになってしまうでしょう
それであれば、それこそ「仕事」と割り切って「お金のやり取り」にして仕舞えば良いということになるだろう

この前の話し(at「とまり木」)の中で、「美幌には特徴がない」という話しがあったようですが、『地方自治の神髄を行っている町』『そこで生きる2万4千人の住人が、主体的に町づくりに関わっている町だということが特徴!』ということでも良い(…難しいが)と思われる

特産品が「モノ」に頼らない、あくまでもそれは、より多くの住民が知恵を絞って、工夫して、みんなで!関わってきた過程での「副産物」というところにあれば良いと思う
ただし、別件の「けん玉」には可能性を感じているが…

「そんな美幌町を訪れてみたい」と思ってもらえる町づくりをする延長線上に「観光」がある
これといった物理的な観光資源がないからこそ、「町そして住民そのものが見るべきものだ!」を目指すべきと考える


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