流行と雰囲気
ムード歌謡の有(≒雄)!の、フランク永井 さんが亡くなった
また、一人「昭和」という時代を代表した人物が、この世を去った
有楽町で逢いましょう
いまは無き、有楽町そごう・デパートのテーマ・ソング
日本が「戦後」の復興っていうモノを成し遂げたと思える昭和30年代、大きなモノは良いことだ!っていうムードが漂っていた時代
最近は、その昭和の時代までは拡大方向に進んでいた「デパート」や「百貨店」も、大手同士の統合が進み、老舗と言われていた「看板」も、消えゆく時代になっている
やっぱり世の中には、空気感っていうモノがある
ここのところ、続いている金融危機
その中には、実体の無いバブルっている、ディスプレイ上の金額を、誰の財布の中で消すか?の競争になっているし、それが右往左往しているのは、マインドっていうココロの現れであり、それは、色んなブームの後始末っていう側面がある
いつの時代にも、その時代を代表するブームがある
ゴールド・ラッシュ
何千年たっても変質しない「金」は、その昔、紙幣などの「貨幣」の元となった
だから、みんな争って、新天地や新大陸に「夢」を求めて進出し、それを掘り起こしに走った...
そして、ヨーロッパなどのアチコチに「黄金宮」が生まれて、そこに「富」が積み立てられていった
そんな「金本位制」の時代には、それなりに「金の総量」っていう上限があったから、世の中にある「マネー(≒真似)」にも、その全体の上限は何となくはあった
その時代は「ゴールド・ラッシュ」っていうブームによって、一時的に貨幣の総量」は増えることがあっても、まだ!希少価値っていえるモノだから、貨幣が二セーにはならなかった時代
けれど、いま!は「為替」っていう方式で、ゼニーの方は「往ったり来たり」の間に増えて行く制度に換わって仕舞った
その上、いまは「現物」としての紙幣が動くわけではない!から、ときにそれは、瞬時に、何の根拠もないまま、ディスプレイ上の「額」だけが増えて行く...
その上、アメリカでサムプライム・ローンっていう「未来への借金」でそれが膨れ上がって仕舞い、弾けてしまった
その昔、日本では、あのバブル直前に、「地上げ」っていう方法なんかであの手この手を使って、そんなに価値を生み出せない「土地」ってヤツにゼニーをつぎ込んで、弾けた...
けれど、根っこのトコロに「何を信じるか?」っていうことがある
あるいは「何に価値を見出すか?」がある
世の中は、ママならない
今の時代は、色んなことが「自分の思い通りにはならない!」から、相手にとって意味のあるモノと交換して、それを手に入れる
その昔は、絶対的に「自分は偉い!」っていうシステムを作って、何も交換しないまま「自分の儘!」を他にヒトにさせた
けれど、時代のムードは変わった
今の時代は、ゼニーを払わなければ、ヒトは動かなくなった
そして、ヒトは、霞を食っては生きてはいけない
それこそ「黄金」があっても、それはそのままでは食べられない
ソレと何かと交換したい!と思うヒトがいるから、価値があり、それが「有り難い」と思うヒトがいるから、意味がある
どこで「マネーと現実」の折り合いを着けるか?
そんな哲学そして、目に見える形でのシステムを人類が持たなければ、同じ轍を何回も踏み、色んなブームの中で、右往左往させられてしまう...