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美幌統計書の分析(1)

「次世代の町民会議」で提出した資料(2004.01.03作成)
2,600字/全部で約5,000文字

以下は、「次世代の町民会議」で提出した資料です

「記事」のサイズに限度があるので、2つに分かれています

平成14年作成の『美幌統計書』」の中から、「次世代育成」に関わるデータを抽出し、それをまとめてみた
ただし、統計書の記載に若干のデータ間の誤差があり、関連のあるデータの総計等が合わない部分があった

しかし、これ以上の数字の正確性は今回では必要はないと思われるので、データの数値はそのままにし、その整合性に関しては各委員にて読み取って頂きたい
また、できれば空欄のないものとしたかったが「統計書」以外のデータの収集が必要であり、敢えてその時間を省いて空欄のままで、各委員のお手元に届けることとした

なお、各項目の後の「/P○○」は統計書の掲載ベージを示している

下記に、各データから読みとれる「美幌町の全体像」を『抜粋項目』ごとに分析してみた
作成者が読み取れなかったこともあると思われるので、今後の委員会にて指摘して頂き、論議を深めて頂ければ幸いである

基本的には「平成14年」を軸に国勢調査のあった平成12年・7年との比較を試みた

また、より詳しく調べたい方は、図書館および町役場2F政策財務課で借りることができるので、各委員にて必要な場合はその利用をお願いする次第である

(資料内容)  抜粋1:気象概況について
(平成13年)
抜粋2:年齢別の男女別人口
(平成12年)
抜粋3:地域別人口分布
(小学校の学区別)
(平成12年)
抜粋4:婚姻に関わるデータ・世帯の分類   
(平成12年)
抜粋5:少年人口について
(平成14年)
抜粋6:産業分類による就業者・雇用状況
(平成12年)
抜粋7:公園の現況について
(平成12年)

○抜粋1:気象概況について
年間平均気温が「約5度」であり、寒冷地であることは確か
平均気温の差は約30度、最高気温と最低気温の差も60度近くあり、自然環境としては「厳しい」と言わざるを得ない
しかし、そのことにより、四季がはっきりしており、比較で考えれば「平均気温が最低0度、最大30度、湿度が高い」というの環境よりはマシであり、それを『環境資源』として、積極的に、どう生かすか?であると思われる

意外であったのは、思ったよりも「1、2月の降水量が少ない」「9、10月の降水量が多い」「7月の日照時間が少ない」ことである
それらを前提として、屋外での活動の開催時期を考えることも必要のようである

また『雪が積もること』が色々な面で、生活環境に影響を及ぼしているのは周知のごとくであり、車のタイヤを2セット必要とすると同じように、2種類の生活パターンが必要となる
そのことにより、通年の利用を考えた施設整備に関しては、常に「暖房設備およびその費用」を含めた整備が必要となる

また個人の生活に関しても、夏期では徒歩や自転車などで移動が行えた「行動範囲」が冬期ではより狭くなり、自動車、バスなどの「移動手段」を含めた行動パターンを考慮する必要がある
特に、自動車の運転免許を持たない子供にとっては、まったく違った行動パターンになるであろう

「子育て」の角度からみると、『子ども連れ』での移動に関しては、物理的!?に「最低でも2倍の労力が必要」であるのが、いきおい冬期はまたその倍?の労力が必要であり、その行動範囲が狭まらざるを得ない
子どもに関しても、冬期では「遊びは家庭内へ」と変化しているだろう。それらのことが、環境要因として「閉じこめられた」という状況下で、夏期とは全く違った形でより長い時間、親子間の接触があり、精神衛生の面から言っても「必要以上のストレスを生む」と思われる

それが夫婦、親子であっても、適当な距離感があるべきであり、冬期間でも出掛けられる環境整備が必要であろう
箱モノ(建物)を作るとしても、「それを利用する人間の玄関からが、その施設!」という意識、発想が必要であろう

○抜粋2:年齢別の男女別人口

平成12年の国勢調査からのデータで考えても、やはり全体としては「美幌町の人口は減っている」ことは確かである
それと同時に一方で、老齢人口の急速な増加もみてとれる
なお、50~55才代の数値が他の世代のものとは逆転しているように見えるが、「団塊の世代」の年齢の移動がその要因である

全体を見渡すと、世代が低くなるに伴って、人口が減っていることは事実であり、20代後半に固定された人口が、徐々に減りながら持ち上がっているのが現実である

注目すべき点は「18~22才」時での人口の急激な減少であり、特に女性の減少は極端なことを上げることができる

ほかの数値をみると、17才まではほとんどが就学しており、かつ「自宅通学」のため大幅な増減は見られない
そのままであれば、例えば、平成7年の「14才の人口327人」は平成12年の「19才の人口」と考えられる

それが実際には217人(▽110人)であり、実に約1/3が町外に流出していると考えられる
その要因を考えるに、高校卒業後の「進学」や「就職」であろうが、同じような傾向は、各年齢でも起こっており、町内の労働環境、特に「就職先の減少」という問題がそこにあると思われる

特に女性の町内での就職先が少ないと思われる

その後「大学等の卒業」や「揺り戻し」的に町内に戻ってくる人間がおり、若干の増加をみせているが、それを吸収しているのは、どこか?という問題も含めて分析し、対処する必要があるだろう

それは「子育て」の主力世代!?である20~30代の労働環境に問題があると言わざるを得ず、ますます人口の減少傾向は加速すると思われる

○抜粋3:地域別人口分布(小学校の学区別)

別表は『統計書』より小学校の学区に即して大きくわけて、「5つの地域」に分類してみた(注:一部、「仲町」は町内で学区が国道を挟んで、美小と東陽小とに分けられているが、より在住者が多いと思われる美小側に分類した)

町の全体の傾向としては「全地域での減少」が見てとれ、「中心市街地」および「農村部」でのそれが顕著であり、新規の住宅地での若干の増加が全体の減少傾向を緩めている

このデータだけの分析は難しいが、美幌町全体を「イメージ」するためには必要と思われたので、作成した

数値を書き出すと、
学区)世帯数 人口 小学生数
東陽 3,354 9.204 419
(22.0人に1人)
美幌 3.497 9.351 518
(18.1人に1人)
旭  1.636 4.261 360
(11.8人に1人)
福豊  137  581     24
(24.2人に1人)
上美幌 136  507      9
(56.3人に1人)

※世帯数および人口は平成12年、小学生数は平成14年のものを使用した
これからすると、まず上美幌地域での「廃校」の危機を感じることができる


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