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原点/携帯ネット(総合計画2006.4)

昨年(18年)の「総合計画町民会議」
で提案(4000字)
 
美幌町を「携帯電話」でネットワークしょう!?
 
○「情報」とは?
情報社会と言われてから久しいが、本当に「情報」はあるのだろうか?
『情報』を「必要な人が必要な事(内容あ)を必要なときに入手出来るモノ」と定義したとき、果たして、それは満たされているのだろうか?
確かに、多くの「情報」といわれるモノが、テレビやラジオ、ペーパーメディア(本や雑誌、新聞など)、そしてインターネットで発信されている。
しかし、「こんな内容のことを知りたい」というとき、いま私たちを取り巻く「メディア(情報ソース)」は、必ずしも、それを手軽に提供はしてくれていない。
 
テレビやラジオなどは受け手の対象を広く、また「スポンサー(資金の提供者)」の意向を受けたモノを一方的に垂れ流している
ペーパーメディアも、「即時性」ということを満たしてはいない
インターネットは、物理的な負担(それを使うための設備投資が必要)と、それを使いこなすための環境(個人的な技術面の能力を含めて)を要求されるため、まだまだ『普及した』とはいえない
 
現実は、「情報化」あるいは「グローバル化」という状況の中で、多くの人々が「自ら必要とする情報を入手出来ないまま」取り残され、大きな流れに巻き込まれているに過ぎない…
だが、その状況を「受け身」のままでいるのではなく、積極的に利用する方法はないだろうか?
 
そこで、いま考えられる「メディアあるいは電脳」を利用したネットワークを構築することを考えたとき、いまある「メディア」、例えば、美幌町発行の「広報」、自治会で利用している「回覧板」、その他に「美幌新聞」「経済の伝書鳩」「北海道新聞などの一般紙」などで埋めきれない、あるいはそれらと連携して「情報を伝達する方法」として、『携帯電話を利用したネットワーク』を提案したい。
 
 
1 それぞれのメディアの長所と短所
 
1)放送メディア(テレビやラジオなど)
長所
テレビやラジオの場合、その圧倒的な情報量は、他を圧倒する
電源を入れれば、すぐにオンエアされた「情報」を入手できる
「同時(ライブ)性」は、ペーパーメディアには出来ないことである
基本的に、ほぼすべての家庭に普及している
 
短所:
情報の伝達が一方的である(今後「地上デジタル」化で変わるかも知れないが…)
チャンネルが複数あれば選択肢があるといえるが、よりパーソナルな情報は選択できない
 
それらを埋める中間の存在として、地域密着型の情報コンテンツを発信する「ケーブルテレビ局」「地域FM局」などを作ることも考えられる
だが現状では、発信する側の使用できる時間に対してのコンテンツの絶対量が不足している
ゆえに採算面、つまり導入および運営に関わるコストに対してのパフォーマンスが低いため、「運営費を利用者負担」と考えた場合、地域を巻き込んで、一歩を踏み出すには、運営者側が「大きな勇気と努力、および自己負担」を負わなければならないだろう
 
2)ペーパーメディア(雑誌、新聞、広報など)

長所:
メディアとして、字が読めれば利用でき、日本の教育を卒業していれば、さほど能力面での要求をされない
提供される「情報」は、基本的に一方向だが「読み返す」
それを「コピーして、他のひとに渡す」ことができる
情報ソース(メディア)としては、「書いてあるだろ!」で確実性があり一番安定している

短所:
「発行周期」があるため、その間に起こった情報をタイムリーには伝達できない
日刊紙:全国紙やスポーツ紙、経済の伝書鳩/週3回発行:美幌新聞/
 
月2回発行:回覧板/月刊:広報
となるが、一般紙は「地域面」が少ない
伝書鳩にはスポンサーが付いている
美幌新聞は休刊日中の新しい「情報」を必ずしも埋められない
回覧板はそれに関わる人間のモチベーションにより伝達の確実性に疑問が残る
「広報」はやはり総括的にならざるを得ないため、情報量も多く、見落としや必要なところに辿り着けないこともある
また「原稿締め切り」が前の月の上旬らしい…
 
3)電脳メディア(インターネット、携帯電話など)
 
1.インターネット
長所:
情報化あるいはグローバル化の権化であり、まさに「世界と繋がっている」
情報コンテンツもテレビと同じように「同時性」がある
公開されている「情報」には、それの「在りか」が分かり到達することが出来れば、入手することができる
基本的に、扱える情報量は無限であり、携帯電話と比べると「画面の大きさ」の違いにより、一度に見ることの出来る「情報」も多い

短所
絶対的に「コスト(運用面も含め)」がかかる
また「必要性」の面からも個人レベルでの普及率はまだまだ低い
「扱う(パソコンとしても…)」には、それ相応の知識と技術が要求される

「各種の設定をする」「立ち上げをする」などの時間、使えるようにするまでに時間をようする
また「情報量」が膨大すぎるため、逆に、必要な「情報」が少なかったり、見つけられなかったりする
携帯電話と比べると、まだまだ「携帯性」に劣っている
 
2.携帯電話

長所:
まさに「携帯出来る」メディアである
また、何より「パーソナル(個人的な)」ツールである
「電話帳」「スケジュール」の機能などがあり、手帳の替わりになる。電話をする以外にも、メールやiモードやezwebを利用して、情報交換や情報検索が出来る

普及率も、固定電話まではいかないが、たぶん成人町民の7~8割は持っていると思われ、今後も、その比率は上がっていくと思われる
「使えるネットワーク」を作ることが出来れば、初期コストは他のメディアに比べ、低くおさえることが出来る

短所:
これもまた「扱う」には、それ相応の知識と技術が要求される
「出会い系サイトの利用」「メル友」などを発端とした事件など、電話以外の機能へのアレルギーを持つ人が多い
「画面」が小さく、受信して見ることが出来る情報量に限りがある

固定電話と比べると、ランニングコストがまだまだ高い
パソコン・インターネットと比べると、「やれること」「情報量・質」が少ない
 
 
2 携帯電話ネットワークのイメージ
 
システム/現在ある「美幌町のHP(パソコンを含む)をバージョンアップして、メール発信機能を持たせ、形態を持っている人に『受信登録』をしてもらい、必要な情報を携帯電話を通して、メールで入手できる(積極的な発信をする)ようにする
※「情報」の発信は、役場内のパソコン・ネットワークで担当部署でコンテンツを作成する
 
ホームページの内容

1 町を紹介する色々な情報の提供(今までの内容をより充実させる)…含む:住民への情報提供
以下は、「メール受信登録」のページを作り、選択した項目についての情報が「メール発信」されるようにする
一度登録した内容のメールは自動配信されるようにして、HPにアクセスする必要性を最小限にして、高齢者も利用できるようにする
2 町内で行われている「行事や活動、イベントなどの案内」「当日の案内」をメールで行う
3 住民参加の「各種の委員会」などの委員への開催案内などもメールでおこなう(通信費の削減)
4 緊急時(大雪や小中学校の休校など)の案内を行う
5 「お達者クラブ(仮称)」…独居老人などへメールを送り、問題がない場合、返信メールをもらう
※1以外は「内容」を欲張ると見づらくなるので、「日時・場所」程度をメールで送信し、より詳しい情報は「リンク」を貼り、受信者がそこへ行ってみるようにするなど、工夫する。
 
3 情報発信の棲み分け
 
パソコン、そしてインターネットが普及し始めたこと「社会には、紙が必要でなくなる」と言われたことがある
しかし、「すべてのことをパソコンの画面上で行うことが出来る」ということは、幻想であることは、多くの人の「確信」である。
『情報』を考えたとき、もっとも重要なことは「必要としている人に、必要な情報が届く」ということであり、それは「形態」は問われない。方法(メディア)は、どうでもいいのである

確かに、パソコンやいまの携帯電話の持つネットワーク機能は、「人間を結びつける」「情報を共有する」ためのツールとして有効なものである
それこそ「電脳」というツールを使って、お互いの頭の中にあるものを直接、受け渡ししていると言えるのである
利用しない手はない

しかし、コストを含めて多くのハードルがある
一番の問題は、それを使うための助走、それぞれの個人が利用するには、それこそ多くの情報が必要であり、技術を習得をしなければならない
それらをクリアーするためには、ツール(パソコンや携帯など)が近寄って来なければならない

いつでも誰にでも使えるような「ユピキタス環境」にならなければならない
それは誰かが作ってくれるものでもない…

その一つの方法論が、この「携帯ネットワーク」というシステムを美幌町が構築するということである
いま町内の地域情報を提供するメディアは、「広報」「回覧板」などであるが、『必要なとき、必要なこと』を常に提供してはくれない
(まず持って歩く人はいないわけで…)

どちらかというと、そこに書かれてある中から、自分の必要なモノを選択し、「情報の確認をする」という要素が大きい
また、よりパーソナルな情報を、積極的に個人に提供するものでもない(結局、小さいけど「マスメディア」である)

ゆえに、包括的な情報は「広報」「回覧板」で提供し、より個人的な情報(必要な行事、委員会の案内など)は郵便コストの低減を含めて、メールで携帯電話に直接提供するという「棲み分け」「役割分担」を行い、より確実に必要な情報が伝達される『環境』を作っては、いかがなものだろうか?

たぶん、このシステムを作るための技術はすでにある
ただ今まで、そういった方法で、パソコンや携帯を利用するコンセプトがなかっただけである
 
 
私は、美幌なら出来る!と思うんですけど
…やる気があれば!?

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