hot_eyes 雑記帳

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地図 & 設計図


地図を見るのが好きです
時刻表を見るのも、また好きです
それらを見ながら、色んな想像、あるいは「旅」が出来るから

何処かに行くときは、必ず、その地域の地図を開いて「空間把握」をします
頭の中に、だいたいの距離感を作って、その縮尺では、どこからどこまではどれぐらい掛かって、どこで何をして...
大きな枠組み「午前/午後/夜」の3つに分けて、その移動を含めて、どこで何をするか?を決めて行く

また、電車&列車(北海道では、札幌圏以外はほとんどがディーゼル車だから、電車とは言わない)に乗るときは、まず時刻表と相談する
時刻表を捲りながら「どこでどう乗り継ぐか」を考えながら、まず最短時間で移動するには、どうするかを考える
次に、どの駅に降りて何をするか、あるいは、どこの駅の駅弁が美味しいとかを落とし込み、それを加味して「旅行行程」を決めて行く

そして、帰って来てからは、何処をどうやって移動したか、あるいは何処で何をしたかを、その地図の上に「貼り付けて」自分用の地図を作る
いつ今度、使うかは分らないけれど、
そうやって自分の中に「世界」が出来て、広がって
行く...


この世には色んな設計図がある

最初は、まず現実を映した「地図」を作る
漠然としたものを、そこに反映させ、他のヒトと共有できるようにする
次に、それをどのようにして行くか?を考え始めたとき「設計図」が生まれて来る
そこには、地図に色々な方向性を加味した「思い」が含まれてくる

それぞれの分野には、それぞれの設計図がある
始まりは、言葉や図面にならない「職人芸」の世界
それは「その場」で、身体で伝授されたもの

言葉にも図面にも書かれていないから、黙って見ていろ!の世界
あるいは、それは「盗め!」とも言われた
ココロに書かれた「図面」を直接、受け継ぐモノのココロに写して行く時代

それは直接、伝授するものであり、「図」というコピーを介在させないので、受け継ぐには時間が掛かった
だけど、だからこと、その分野での言葉では表せない「真髄」を、その伝授する過程の中で、コピーすることが出来た

宇宙に飛び立つ「ロケット」の部品や、ちっちゃくなった「K-tai」などには、そんな気の遠くなる時代から日本人の間に伝授されて来た「手作業の味」が無ければ、生まれて来なかった職人技が盛り込まれている

それは、指先の感触あるいは「直観」で感じ取るワザの世界
1000分の1ミリとかを測れる測定器でも解らない世界を、その指先は感じ取る
その「ワザ」を伝授するには、ある種「ココロの会話」が必要になってくる...

人間は「脳」というデータベース、あるいは「鏡」を持っているから、より簡略した形を作ることが出来る

また、その「真髄」というモノがなくても、それらしきモノを作ることは出来る
それこそ100分の1秒の違いで、勝敗が分かれるよう「精度」が求められる世界でなければ「それらしければ」それで良い

いまは、多くの分野で色々な「設計図」がある
あるいは、たくさんの「マニュアル」が溢れている
それは、それぞれの分野での過去の蓄積

色んなモノゴトを自分の「鏡」に移すための始まりは「模倣」
ピカソも、最初はたくさんの「模写」を書いた
自分の手で、過去の歴史をなぞることによって、まず、その分野の「技術」を盗む

その中で、自分の「オリジナルな部分」を形成していく
あるいは、新しい「手法」を見つけ出すと、それがその分野の「方法」として、名前が付けられたりする

そうやって、多くの蓄積が色んな分野にあり、色んな地図や設計図が溢れているから、みんな方向性を見い出せなくなっているのも事実
図面があるから、本来は「真髄」を受け継いでいなければならない分野でも「偽」が紛れ込む...


ガイド・ライン

それは第3の「図面」である
色んな分野における「判断基準」

それは、それぞれの分野で踏み外してはいけないトコロを指し示す「ルール・ブック」
だけど、それすらも「職人芸」として受け継がれた「ココロ」が必要なモノでもある

そうやって、この世は大きく分けて「3つの図」が螺旋状に結びついて、それぞれに影響しながら「廻っている」